この遺跡は縄文中期を中心とするものであるが、川内集落の住民が収集・保存している出土品の中には、弥生期のものではないかと思わせるものも含まれており、かなり長い間にわたって、人が住んでいたことをうかがわせる。
 特に、石器の原石や加工片が出土していることは、加工技術をもつ縄文時代人が、この地に定住していたことを推定させ、原石や加工品の中に、当地方では絶対に産出しないといわれる黒曜石があることは、縄文時代人の行動範囲の広さが、私たちの想像以上のものであったことを物語っている。黒曜石は、たぶん長野県産であろうが、そうすると、数百kmのかなたから運ばれてきたことになる。

(「ふるさと鯨波」より:
鯨波公民館・鯨波地区コミュニティ振興協議会発行)

川内遺跡(こうちいせき)